デザイン事務所の生成AI活用術

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幅広い分野で活用されつつある生成AIですが、日々のデザイン業務にももちろん利用することができます。今日は私たちの活用方法をご紹介!
UPDATE : 2024.03.31   TEXT : Masaki Omi

1. 同業他社の動向を探るために生成AIを利用する

どんなプロジェクトでも、競合会社がどのような方向性でコンセプトを打ち出したりしているのかは、気になるところです。
これまでは、売上規模や類似商品の販売傾向からベンチマークとすべき同業他社数社をピックアップし、ホームページや各種資料などから情報を読み取っていました。
でも、その方法だとなかなか時間がかかっちゃうんですよね。

そんなときはChatGPTの出番です。
ChatGPTを利用すると、業界の平均的なコンセプトやビジョン、販売方法などを教えてくれるので、より広範囲で競合分析が可能になります。
蓄積された豊富なデータがある=業界の平均的な情報を提供してくれる
というAIの強みを活かして、競合他社の動向や市場トレンドを把握し、それとは差別化された自社の戦略をより効果的に立てることができるようになるのです。

2. コーディング(JQueryのスクリプト作成)で生成AIを利用する

これも、結構便利です。
ホームページ作成時に、コンテンツの表示制御や、フォームなどのアクション制御など、JQueryでちょっとしたコードを書く必要がある場合、フロントエンドエンジニアにわざわざたのまなくても、デザイナーが修正できちゃいます。

chatGPTに

JQueryで下記の条件でスクリプトを書いて
・条件
・条件

のように入れれば、一瞬でスクリプトが完成!
もちろんプロから見れば無駄な部分があったりするかもしれませんが、それよりもスピードと費用を重視されているお客さんの場合には重宝してます。

また、スクリプトに問題が発生したときでも、

下記のスクリプトはあっていますか?

などと入力してそのままコードを貼り付ければきちんと問題箇所を指摘してくれます。便利!

3. デザインカンプに生成AIを使う

Adobe FireflyやStable diffusion、Midjourneyなどの生成AIを使えば、もちろんデザインカンプも作成できます。
ただ、こちらは思ったような画像を出力させるのにはかなりのコツが必要で、時間があるときは色々とトライアンドエラーで試してみるけど、急いでいるプロジェクトの時は使いません。

各生成AIによって書き出される画像の方向性にかたよりがあるので、
書き出したい画像の種類によって生成AIを使い分けています。
日本人の画像書き出しはStable diffusionが得意な気がしていて、
Midjourneyは色んなもので比較的イメージに近い画像を書き出してくれるので今は一番のお気に入りです。

4. ライティングに生成AIを使う

これは一番使ってる方が多いのではないかと思いますが、
私たちは通常通りに文章を考えたあとに、文章のニュアンスを若干変えたいときや、表現の幅を広げたいときにChatGPTを利用しています。
あとは、長くなりすぎた文章を短くするのにも役立っています。

ちょっと気の利いた言葉使いや、尖った表現は無理ですが、みんなにわかりやすい文章作成ならAIは活用できると思います。

5. 最後に

使ってみると分かりますけど、生成AIってほんと楽しくて便利ですよね。
今では仕事中に常に開いているアプリの一つになりました。
現在私たちが仕事で使っているだけでも上であげただけの数がありましたので、今後はもっとAIを利用する機会が増えていくのだと思います。
AIによってどんどんと面倒な作業が減っていって、楽しい仕事だけになりますように・・・。

今後も便利なAIの利用方法を見つけたらブログで紹介していきます。

この記事を書いた人

Masaki Omi
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